ラジオ革命 ”Radikoタイムフリー機能”

10月11日より、ラジオ視聴アプリ「Radiko」において「タイムフリー機能」なるサービスが開始された。過去一週間の番組に限り、遡って視聴できるという機能(再生時間の制約や、特定のタレントに関する権利問題などにより視聴が出来ない番組もあるが)だ。

サービスが開始されたときから今日までおよそ10日あまり。既にこの機能は個人的に欠かせないものとなった。以前までは聞くことを諦めていた深夜帯の番組や、大学の授業やアルバイトのために聞き逃したゲストトークが聞けるのだ。今まででは考えられないことである。

 

何を隠そう、私はラジオフリークである。親が車でよく流していたこともあり、小さい頃からラジオには親しんでいる。

初めて自分用のラジオを手に入れたのは小学校4年生の頃。祖父にもらった型の古い携帯ラジオだった。妹にテレビを譲ったあとのプロ野球中継や、部屋の電気を消した後にこっそり聞いていた深夜の音楽番組などをよく聞いていた。ラジオが生活の一部となっていったのはこの時期。

 

中学生になる頃には、番組にリクエストやメッセージを出すことを始めた。部活動には所属しておらず、夕方ごろに帰宅しても暇だったので聞いていた番組が夕方時代のFM802「ROCK KIDS 802」。(余談だが今のROCK KIDS 802にも夕方時代のように多様な選曲を望む)そして、同世代には馴染みが深いであろう「SCHOOL OF LOCK!」。BUMP OF CHICKENRADWIMPSなどのバンドを聞くようになったのは、この番組の影響が大きいと思う。ちなみに当時は安いラジカセでラジオを聞いていたので、アナログダイヤルをひねりFM802FM OSAKA(大阪でSCHOOL OF LOCK!をネットしていたのはこの局)を毎日往来していたため、同世代より圧倒的にラジオの周波数合わせが上手いと思う。

現在では、朝起きたらまずラジオ。2時間にわたる通学電車でもラジオ。家に着いたらラジオ。生活のBGMとして完全に根付いている。

 

枕が長くなった。そんな私が考えるラジオの魅力の一つ、今回の記事の趣旨に合わせて主張したいのが「双方向性」である。あるいは「ライブ性」や「リアルタイム性」と言うこともできるかもしれない。

先に書いたように、私は積極的に楽曲リクエストやメッセージを番組に送っている。もう10年近く行っていることだが、未だにリクエストが採用されたときやメッセージが紹介された時には、ステージでスポットライトを浴びるようなある種の興奮を覚えることがある。私の思いを乗せた言葉が、ラジオという媒体を通して関西中を飛び回るのだ。ともすれば、Radikoのエリアフリー視聴などで日本中に拡散されている。たかが一市民にすぎない私の言葉が、スタッフやラジオDJとともにその日の放送を作り上げているかのような錯覚に陥るのだ。

誰かが飛ばした言葉に、ラジオDJやほかのリスナーが反応する。この双方向なリアルタイムコミュニケーションは生放送番組が多いラジオの特色だろう。

一人の部屋で、どこかの誰かとつながる。私はこの愛おしい瞬間がたまらなく好きだ。

 

今回始まったタイムフリー機能は、そんな私のときめきをぶち壊す偉大な発明である。リアルタイム性、双方向性が失われるのだから。

だが、そのような情緒を無視すればケチのつけようもないサービスであることは間違いない。現に私も日常的に使用しているので。

このサービスでラジオを聞く人が増えるかどうかは、もう少し経たないと分からないが、ラジオフリークとして、ラジオ番組に参加しているものとして一人でも仲間が増えれば喜ばしいことである。

では、今聞いてる番組がちょうどCMに入ったのでここまで。おやすみ。